頭頸部癌術後高リスク症例への追加治療を再確認する

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

 

RTOG9501の長期f/u

術後高リスクとして、切除断端陽性、リンパ節転移の節外浸潤、複数のリンパ節転移を設定した

対象:410名の術後高リスク症例を照射単独60GyとCDDP併用60Gyに振り分け

結果:

全体の検討では、the local-regional failure rates were 28.8% vs 22.3% (P=.10)

disease-free survival was 19.1% vs 20.1% (P=.25)

overall survival was 27.0% vs 29.1% (P=.31)

すべてにおいて、RTへのCDDPの上乗せ効果は認めない

 

一方、切除断端陽性、リンパ節転移の節外浸潤に限って検討すると

local-regional failure occurred in 33.1% vs 21.0% (P=.02),

disease-free survival was 12.3% vs 18.4% (P=.05), 

overall survival was 19.6% vs 27.1% (P=.07)

優位な結果となっている。

 

pubmed.ncbi.nlm.nih.gov

こちらにも記載されており、術後高リスクは、切除断端陽性、リンパ節転移の節外浸潤の2点である。

複数のリンパ節転移も高リスクだと勘違いしていた。

よくみるとNCCNのガイドラインも上記2点を高リスクとしている。